- かじ
- I
かじ【仮字】仮名(カナ)のこと。IIかじ【仮時・暇時】ひまなとき。 閑時。IIIかじ【佳児】よい子。IV
「絶世の~」
かじ【加持】〔仏〕〔梵 adhiṣṭhāna〕(1)諸仏がその不思議な力で衆生(シユジヨウ)を守ること。 加護。(2)密教で, 仏の大悲の力と衆生の信心が相応ずること。 すなわち仏の力が行者に加えられ, 行者がそれを信心によって感得し, 両者が一体化すること。(3)神仏の加護を祈ること。 また, その儀式。 初め, 密教の修法をいったがやがて民間信仰と混合した病気・災難の除去などの現世利益を願う祈祷をもいうようになった。Vかじ【卦辞】六四卦について説明したことば。VIかじ【嘉事】めでたいこと。 喜びごと。 慶事。VIIかじ【夏時】夏の時節。 夏季。VIIIかじ【家事】(1)炊事・洗濯・掃除・育児など, 家庭生活に必要な仕事。「~に専念する」
(2)家庭内の事柄。IXかじ【家慈】自分の母の称。⇔ 家厳Xかじ【梶】姓氏の一。XIかじ【梶・構・楮・穀】(1)カジノキの古名。(2)襲(カサネ)の色目の名。 表裏ともに萌葱(モエギ)色。 秋に着用。XIIかじ【火事】〔「ひのこと」の漢字表記「火事」を音読みした語〕建物・船・山林などが焼けること。 火災。 ﹝季﹞冬。「~になる」「~を出す」
~と喧嘩(ケンカ)は江戸の華(ハナ)火消しの華やかな働きぶりと, 江戸っ子の喧嘩は威勢がよく, 江戸の見物(ミモノ)である。XIIIかじ【舵・柁・楫・梶】(1)船の進む方向を定めるために船尾に取り付けられている装置。(2)飛行機・潜水艦などで, 上下左右への動きを定めるための装置。(3)「梶棒(カジボウ)」に同じ。(4)櫂(カイ)・櫓(ロ)など, 水をかいて舟を進める道具の古名。「夜舟漕ぐなる~の音聞こゆ/万葉2015」
(5)家紋の一。 船のかじをかたどったもの。~を取・る(1)舵をあやつって舟を進める。(2)物事がうまく進行するように導く。XIV「日本経済の~・る」
かじ【花字・華字】(1)書き判。 花押(カオウ)。(2)中国の文字。XVかじ【花時】花の咲く時期。 花盛りの時。 はなどき。XVIかじ【華字】中国の文字。 漢字。XVII「~紙」
かじ【鍛冶】〔「かなうち(金打)」から変化した「かぬち」の転〕金属をきたえて, いろいろの器具を作ること。 また, その人。XVIII「~屋」「刀~」
かじ【鹿地】姓氏の一。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.